「麒麟がくる」第二話「道三の罠」のネタバレあらすじと、キャストや相関図、次回予告などをまとめてみました。
堺への一ヶ月の旅を終え、美濃に帰ってきた光秀でしたが、尾張の織田信秀の軍との戦が始まります!
キャスト
明智十兵衛光秀:長谷川博己
明智光安:西村まさ彦
藤田伝吾:徳重聡
斎藤利政(道三):本木雅弘
斎藤高政(義龍):伊藤英明
帰蝶:川口春奈
小見の方:片岡京子
稲葉良通(一鉄):村田雄浩
土岐頼純:矢野聖人
織田信秀:高橋克典
望月東庵:堺正章
駒:門脇麦
相関図
追記を予定しています。
前話(前回)の復習振り返り
1547年、美濃の斎藤家に属す明智光秀は国境の明智荘に住んでいました。
美濃の国が光秀が仕える斎藤家と、代々守護を務めてきた土岐家の間で、分裂状態なのを知ってか野盗の群れに度々襲撃されていました。
ある日野盗達を撃退した時に、野盗が見慣れない火を吹く長いつつのような武器を使っているのを目にします。
それが鉄砲というもので、堺でしか手に入らないものだと知った光秀は、斎藤利政(道三)と面会し敵に遅れを取らないようにする為にも、鉄砲をよく知る必要があるので、堺まで買いに行かせて欲しいと頼みます。
具合の悪い利政の正室、小見の方のために京から名医も連れてくるのを条件として許された光秀は、母である牧にそのことを告げ、堺に向けて出発します。
琵琶湖の船旅など新鮮な体験をする一方で、比叡山で僧兵が民間人に暴力をふるっていたり、奴隷のように売られていく人々を見て胸を痛めます。
堺に着いた光秀は鍛冶屋の辻屋宗次郎の店に入っていきます。
すると先客で、将軍足利義輝に仕える三淵藤英が、鉄砲を受け取るところで実際に的に試し撃ちするところも見せてもらえます。
鉄砲を買おうとするも3ヶ月待ちと知らされますが、その後知り合った三好長慶の家臣、松永久秀が一丁手配してくれます。
鉄砲を入手した光秀は京へ向かい名医との噂を聞いた望月東庵を訪ねますが、賭け事が好きな東庵は借金取りに追われていて、助手の駒に光秀も借金取りと間違われてしまいます。
誤解を解き説得しますが、大名や公家の診察はしないと心に決めている東庵を連れ帰るのは難しいと悟り立ち去ろうとしますが、野盗たちが京の町を荒らしているのに遭遇してしまいます。
焼かれた家屋から少女を救出した光秀。
駒から昔助けてもらった人に聞いた、争いのない世を作る人が連れてくるという、麒麟の話を聞かされます。
光秀は各地の荒廃した様を見て、誰かが何かを変えなければ麒麟は来ないと語ります。
東庵は知り合いの少女を助けられたこともあって、光秀について美濃に行くことを決めます。
しかし美濃は今、尾張の戦国大名織田信秀がまさに攻め込もうとしているところでした。
あらすじネタバレ
利政への報告
美濃は隣国、尾張の織田信秀が攻めてこようとしている真っ只中で、戦準備が進められていました。
兵の数は織田が20,000、斎藤が4,000と圧倒的に織田有利でしたが、斎藤利政(道三)は信秀のことは何でも知っていると間者を放っていることを匂わせ、2万の兵が金で集められただけの寄せ集めに過ぎず、士気が低いことを看破しており、戦が兵の数では決まらないことを思い知らせてやると意気込みます。
堺への旅から帰ってきた光秀は利政に報告し、堺で入手した鉄砲を献上して、利政の正室、小見の方の為に名医を連れ帰ったことも伝えます。
堺の感想を聞かれ、「美濃もあのように豊かな町を持ちたい」と答えると、利政は「その気持ちを忘れるな。豊かであれば無用な戦もせずに済む」と語ります。
上々だと褒められますが、旅にかかった費用の半分は返せよと寝耳に水の話をされます。光秀が困惑していると、ならばこれから始まる戦で侍大将の首2つ取れば帳消しにしてやろうと難題をふっかけられます。
戦の準備に向かおうとしたところで今度は叔母、小見の方の館で光秀を呼んでいる者がいると言われ向かってみると、呼んだのは小見の方の娘で光秀にとってはいとこの帰蝶でした。
彼女は母のために名医を連れてきてくれたことの感謝と、これから始まる戦の武運を祈ると伝えます。
加納口の戦い
兵力差があるため野戦はせず、市街地で防御の備えに徹する斎藤家。その中で敵の侍大将の首を2つも取らなければならない光秀は、果敢に敵の群れに向かっていき、まず1人の侍大将の首を討ち取ります。
兵が5分の1しかいない斎藤家の戦況は悪く、守りが突破され、城が落とされたという報告ばかりが本陣に届きます。それを聞いた利政は開戦してまだそれほど時間も経っていない状況でしたが、兵を下げ籠城することを決めます。
納得が行かない光秀は、利政の息子、高政に「やっぱり利政が嫌いだ。なぜこんなに早く退却するんだ。敵の首が取れないじゃないか」と食ってかかりますが、高政や稲葉良通ら国衆も同意見で利政のやり方が気に入らないと同調します。
籠城しても兵や逃げ込んできた住民を食べさせるだけの兵糧がないと利政に訴えるべきだと、光秀は高政に頼みますが、高政は自分は嫡男ではあるものの、側室の子なので言うことを聞いてくれたためしがないと言って戻っていきます。
一方、利政は籠城し兵に飯を食べさせたり、酒を振る舞っていました。それを見た稲葉山に紛れ込んでいる織田の間者は、その様子を織田本陣に伝えます。
それを聞いた織田信秀は家臣と相談し、守りが堅い山城の稲葉山城を攻め落とすためには、陣を立て直す必要があると考え、兵を一旦引くことに決めました。
決着
織田軍が兵を引いた報せを受けた利政は、この機を逃していつ勝てると急遽出陣の下知を出します。
利政たちが飲んでいたものは実は酒ではなくただの水で、何のためにこんなことをしているのかと高政や稲葉良通は不思議に思っていましたが、間者にも酒を飲んでいると見せつける為の演技であったことをようやく知ります。
音を立てず忍び寄り攻めかかる斎藤軍に、鎧兜を脱ぎ、食事をとって休憩していた織田軍は大混乱に陥ります。
斎藤軍は次々と陣を抜き織田本陣に迫り、信秀の弟信康や家老の青山信昌、熱田神宮の宮司、千秋季忠らを討ち取ります。
想定外の事態に、慌てふためき逃げる信秀。
戦の趨勢は決し、斎藤軍が勝鬨をあげました。
光秀の迷い
敵陣に入っていた光秀は、一人の侍大将を追い詰めます。
あとは首をとるだけでしたが、敵兵の顔が叔父の明智光安に見えとどめを躊躇してしまいます。その間に敵も短刀を抜こうとしたため、慌ててとどめをさし事なきを得ましたが、敵兵の顔が頭から離れず戸惑いながら帰陣します。
すると光安が治療を受けている最中で、先程の敵兵が似ていただけということがはっきりします。
侍大将の首をとったことを称えられる光秀でしたが、こんなことが武士の本懐、誉れなのか。敵が襲ってくる以上負けることは許されない、戦がある限り勝つしかない。首を取ることをためらった自分が愚かだったと自らを責めます。
望月東庵はそれは聞き、「よいではありませんか、無事生き残ったのですから」と励まします。
心配そうに様子を見ていた駒も、光秀に励ましの言葉をかけます。
土岐頼純の毒殺
戦勝祝いに美濃守護の大名で帰蝶の夫でもある、土岐頼純が稲葉山城にやってきて利政と面会します。
帰蝶も同席しますが、夫賴純に対し「4,000対20,000で勝てると思っていたのですか?勝てると思っていたのなら、なぜ鎧兜を身につけていないのですか?父が苦戦するとわかっていながら、なぜ共に戦わなかったのですか?」と責め立てます。
もうよいと利政が止め、利政と頼純の2人きりになると、利政は頼純が織田家と通じ、今回の戦いを裏で操っていた証拠の密書を見せます。
これはどういうことですか?と問い詰めると賴純は、土岐家が割れた原因であり、叔父頼芸を傀儡にしている蝮(まむし)が!と逆上し、本心を露わにします。
「利政の父親が卑しい油売りの身分であったのを温情で取り立ててやったのに、今では策略で美濃を手中に収め我が物顔をしている利政が気に食わない」と叫びます。
利政も「自分たちに背いてばかりの賴純を守護にした挙げ句、娘帰蝶と婚姻までさせたのに恩知らずはどちらですか?」と返します。
それがどうしたと頼純は立ち去ろうとしますが、利政は恫喝し茶でも飲みながら腹の中を語り合いましょうと、自ら茶を点て頼純に渡します。
世間で流行っているという風流踊りを歌い始める利政。茶を飲む頼純。
頼純は急に苦しみだし、床に倒れてしまいます。
その中を利政の歌が響き渡っていました。
つづく
次回予告まとめ
第三回「美濃の国」の予告では、頼純の叔父である土岐頼芸が斎藤利政に頼純を殺したらしいなと尋ね、私が?とシラを切っている利政が見えますね。
また高政の母、深芳野が登場し、高政から自分の父親は本当に斎藤利政なのかと問い詰められています。
織田信秀と今川義元も登場するようですし、光秀、駒、菊丸でどこにでかけている様子もうかがえますね。
帰蝶が光秀に話があるといった内容は一体何なのか、気になりますね!
今回は本木雅弘さん演じる斎藤道三無双でしたね(笑)
戦上手と言われる織田信秀を5分の1の兵力で潰走させ、信秀の弟信康ら武将も多く討ち取っています。
ラストの土岐頼純との問答も、本木雅弘さんの演技に見入ってしまいました。
「誰が蝮ですか?」と舌を出したり、「頼純ぃ!!!・・・・・様ァ!」とか恫喝してるのにちょっと笑ってしまいます。
帰蝶も退室していく時に、これから父親が夫を毒殺するのをわかっていたような演技に見えて、どんな心境なのだろうと考えてしまいますね。
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